スマートグラスが流行らない理由とは?なぜ日本で発売されないの?
スマートグラスは、一時期話題にはなったものの、あまり流行っていません。
「そもそも、スマートグラスって何?」と思っている方のために、簡単に説明しておきます。
スマートグラスは、メガネ型のデバイスのことで、かけるだけでデジタル情報の閲覧が可能です。
ハンズフリーの状態で、動画視聴をしたり、メールのチェックなどもできます。
また、作業員がマニュアルを閲覧しながら作業ができるといった使い方も…
これだけ聞いていると、とても画期的で便利そうな感じがしますよね。
しかし、実際にはあまり売れていません。
まず、ネックになってくるのが値段です。
スマートグラスは、数万円は当たり前なので、パソコンなどが買えてしまう金額なんですよね。
そうなると、必須アイテムでもないため、なかなか手が出せません。
そして、根本の原因とも言えるのが、スペックがイマイチであるということ。
アニメやSF映画などで見てきたようなものではなく、実際のスマートグラスは、イメージと違っていたということが、最大のポイントになってきます。
異次元の世界で見慣れてしまった光景を想像すると、違和感を覚えるでしょう。
しかし、メリットが全くないということではありません。
今回は、スマートグラスの特徴や実現可能なことなどについて詳しくまとめてみました。
スマートグラスの存在を初めて知ったという方も、ぜひ一読してみてくださいね。
スマートグラスが日本で流行らない理由とメリット
日本でスマートグラスが流行らないのは、値段以上の価値が見いだせていないからと言って良いでしょう。
比較的安いスマートグラスもありますが、その分、機能も劣ってしまいます。
また、スマートフォンやタブレットが普及しているため、これ以上のデバイスは必要ないと思っている人がほとんどではないでしょうか。
ハンズフリーというメリットはあるものの、それに何万円もかける人はなかなかいません。
そして、意外と重要なのがデザインです。
見た目がオシャレならまだしも、色々な機能を搭載したために、メガネというよりはゴーグルのような仕上がりになってしまっています。
しかも、発売当初のスマートグラスは、普通のメガネに比べると重めでした。
重いメガネをずっとかけるのも、キツイですよね。
動画を見るのであれば、PCやタブレットでも十分なので、やはり値段ほどの価値がないと考えるのが自然な流れになってくるのではないでしょうか。
そのイメージが強く根付いてることもあり、ファッションブランドからオシャレなスマートグラスが販売されても、あまり注目度は高くありません。
あとは、日本だからこそ流行らない理由として、プライバシー侵害が懸念されることも挙げられます。
日本は、そういった個人情報やプライバシーに関する意識が高めですよね。
スマートグラスをかけることで、盗撮もできてしまうため、まだまだ課題はありそうだと言えます。
撮影中は、スマートグラスのLEDが赤く点滅する仕組みにはなっているようですが、いくらでも誤魔化せる範囲でしょう。
スマートグラスが一般的になってきてしまうと、ちょっと怖い部分があることは否めません。
スマートグラスでできること
スマートグラスの最大の魅力は、ハンズフリーで作業ができるということです。
スマートグラスが、一般市場で普及することは難しいと言えるでしょう。
しかし、ハンズフリーというメリットを活かせば、企業向けなら利便性の高さを感じられるかもしれません。
冒頭でもご紹介しましたが、作業員がスマートグラスを使うメリットはかなり大きいです。
スマートグラスを使って遠隔支援も可能なので、上手く活用すれば業務効率化に繋がります。
たとえば、IT機器の保守のシーンで考えてみましょう。
現場で作業員が対応をして、スマートグラスを使って遠隔地からサポートをするといったイメージになります。
同じ作業をスマートフォンやPCで行なおうとすると、確認の都度、作業の手を止める必要があります。
ハンズフリーのメリットを活かせば、圧倒的にスマートグラスを使った方が効率は良いですよね。
指示事項をテキストに落としたり、マニュアルを表示させておけば、作業をしながら確認が可能になります。
しかも、作業員がかけているスマートグラスから見える情報を、指示する側も共有できるので、確実な業務ができます。
利便性が高くなるとともに、業務の精度もアップするため、スマートグラスを一概に否定することはできないのではないでしょうか。
必要な現場に大勢で出向く必要もなくなるので、移動にかかるコストも抑えることが可能です。
有効活用できる方法を考えることが大事!
スマートグラスに限らず、役に立たないと片付けてしまうのではなく、何か活用できる方法がないのかを考えてみることは、とても大事です。
狭い視野で物事を考えるのではなく、あらゆる可能性を色々な角度から考えることで、世界は広がり、変わるでしょう。