一人っ子の親の介護。遠方で自分では看れない時の対処と注意点
兄弟がいれば何かと助け合うことができますが、親の介護問題は一人っ子にとって、重圧を感じる方も少なくないのではないでしょうか?
親の介護が必要になった時、自分一人で何とかしなければと不安になっている方もいるはずです。
でも、そんな心配はいりません。
一人っ子で、しかも遠方に住んでいたとしても、助けてくれる人がたくさんいるからです。
一人で何とかしようとするから、つまづいてしまうと考えれば、少しはラクになりませんか?
今回は、一人っ子の親の介護問題や遠方に住んでいる場合の解決策について詳しくまとめてみました。
実際に、その問題に直面している方だけではなく、何となく不安を感じている方も、参考にしていただければ幸いです。
一人っ子の親の介護!遠方でも乗り切る具体的な対処法とは…
親の介護問題は、一人で抱え込んでしまうと、自分自身も精神的に追い詰められてしまいます。
介護が辛くなってしまった結果、悲しい事件が起こることもありますよね。
そうなってしまう前に、みんなが納得できる解決策を考えていくことが大事です。
自分が介護に参加しようとする気持ちももちろん大切ですが、家庭があったり、遠方に住んでいて無理だったりと、様々な壁もあるでしょう。
もしも、両親のどちらかが存命なのであれば、片方の親に介護をしてもらって、そのフォローをしてあげるという方法が一番多いパターンです。
ただし、老老介護状態になってしまうので、任せっきりは禁物。
時々様子を見に行ったり、頻繁に連絡を入れるようにしたり、ショートステイできる介護サービスなども活用しましょう。
介護者には、精神的にも肉体的にも負担がかかってしまい、共倒れになるケースも少なくありません。
もう1人の親に介護をお願いできない場合は、どうすれば良いでしょうか?
考えられる選択肢としては、自分の配偶者だったり、親の近くに住んでいる親戚ということになってくるでしょう。
このケースは、様々な負担が揉め事の原因になることが多いです。
自分自身も、介護にかかる費用や負担をしっかり把握し、できる限りのフォローはしていく必要があります。
配偶者の親や親戚の介護の義務は、法律上発生しません。
だからこそという訳ではありませんが、日頃から感謝の気持ちを伝えるようにすることも大切です。
細かい費用に関しても、何にいくらかかったのかを明確にして、金銭トラブルを回避しましょう。
金額が小さいと、介護者側から申し出にくい雰囲気になることもありますが、そういった積み重ねが、のちのちしこりになることも考えられます。
この場合も、ショートステイやデイケアサービスなどを活用し、介護者が自由になれる時間を作るようにしてください。
金銭的に余裕がある場合や、年金、貯金などで賄うことができるのであれば、老人ホームや施設にお世話になるのがおすすめです。
この場合、プロに任せることになる訳ですから、誰にも気兼ねがなく、精神的負担は一番軽くなるでしょう。
しかし、やはり高額になってしまうことは確かなので、色々な施設を比較検討し、かかる費用や受けられるサービス内容などについて調べておくようにしてください。
入居時に高額な費用が必要なケースもあります。
また、せっかくリーズナブルな施設を見つけることができたとしても、都合よく空きがあるとも限りません。
親を預ける側としては、プロにお任せすることで安心できる一方、施設に預けられる親は、抵抗を示すこともあります。
「住み慣れた家を追い出されてしまう」、「家族に見捨てられた」と感じることもあるので、きちんと話し合いをして決めるようにしましょう。
親の介護にかかりっきりで仕事できない?!
親の介護を理由に会社を辞めてしまう「介護離職」が増えていますよね。
実際に、親の介護を自らやるとなると、仕事と両立することはかなり厳しいのが現実です。
仮に仕事を続けながら介護をしたとしても、体が悲鳴をあげてしまいます。
会社によっては、介護勤務や介護休業、介護休暇などの制度を設けている場合もあるので、そういった制度を活用してみるのも良いでしょう。
介護休業給付金が支給されるケースもあるので、お金まわりの制度について理解しておくことも忘れないでくださいね。
介護離職してしまうと、収入がなくなってしまうので、介護に理解のある会社に転職をするというのも、ひとつの手です。
民間のサポートを受けながら、本業を続けて介護と両立している人もたくさんいるので、やり方はたくさんあります。
一人で悩まないで周りを頼って!
一人っ子の親の介護問題は、深刻に悩んでしまう方が多いようです。
しかし、自分一人で解決することは不可能なので、必ず周りの人に助けを求めるようにしましょう。
親戚や家族に頼ることができない場合であっても、かかりつけ医や自治体の担当窓口、民生委員など、色々な相談先はあります。
どこかに必ず解決の糸口があるはずなので、気負うことなく考えてみてくださいね。